09S/S COLLECTION "GRACE"
October 5, 2008
昨日パリから戻ってきました。
今回初めてランウェイ以外の表現での発表ということで不安要素
はかなりあったのですが、結果素晴らしい評価を得る事が出来ました。
自分の満足度的にも高得点だったと言えます。
その前に、いったいどんな発表の仕方をしてきたのかっていうのが先ですよね。
小出しにしてきた制作風景から「映画?」的な発想をしていた人多かったかもしれませんが
今回はズバリ「写真」なんです。
テーマは"GRACE"。
写真と服とのインスタレーション。
写真と言ってもかなり大掛かりなもので、セッティングの規模的には映画といっても
過言ではないものでして。
発想した張本人ですら引いてしまったほどでした。
数年前から表現を「ランウェイ以外の方法で」と考えていた結果
行き着いたのが今回の映画のような写真。
そこで一番重要なのがカメラマン。
その人選は何の迷いもなく"モーリー"こと守本勝英!。
ここ最近undercoverの撮影はほとんど彼が撮っています。
存在も弟のようでして、他人に思えません。
そして美術、これも迷わずENZ(エンゾと読みます)。
彼のチームにも多大な信頼をおいています。
ヘアメイクはもちろん加茂さん。
彼以外考えられませんから。
そして撮影場所の許可や細々した手配などを引き受けてくれたのがHUGEの高瀬君。
かれはこれから発売される富永よしえさんの写真集の編集も担当してくれています。
そして今回初参加だったのが照明のテツ君。
数多くのPVを手がける若手のホープです。
彼率いる照明チーム、本当に素晴らしい仕事っぷりでした。
黒沢スタジオの方々のご協力もあり半端ない仕上がりになっています。
彼ら全てストレートな男が持ち得ぬ、うちにとって最も大事な"フェミニン"的要素と
男らしいストイックさを持ち合わせた奇才達です。
大の既婚者たちが集まって「これはかわいい!」だの言っている姿は異様ですが。
このようなチームワークで行われた真夏のロケ、メチャクチャ過酷でしたが
一生忘れられない素晴らしい経験となりました。
極端に言うと毎日ショーをしているような労力、体力、精神力を費やしたのですから
大変です。
しかもCG合成なしという至難の業。
肝心な写真は後日じっくり紹介しますのでお楽しみに。
そうそう、もちろん今回の写真にはストーリーがあります。
自分がここ数年服のデザインと同じくらい力を注いでいる"ぬいぐるみ"(このぬいぐるみ達を"GRACE"(グレース)と名付けています)作り。
この"GRACE"と人間達の出会い、共存、ちょっとした崩壊、再生。
そして"GRACE"を保護、支援し共存する世界を支える謎の団体"GILA"(ギラ)との関係。
自分が大まかに考えた内容を軸に、カメラマンのモーリーと美術のENZの三人で
膨らませ出来上がったストーリー。
これを完璧なまでに具現化してしまったチームワークの力は尋常じゃありません。
パリではこの撮影分の中から13カットのお披露目となりました。
写真の大きさも半端じゃありませんよ。
13枚のうち12枚は横2m,縦1,45m。
これだけでもかなり多きのですが一枚だけ横6m,縦4,5mという巨大バージョンを
展示してみたのですがこれがクオリティー、存在ともに圧巻でした。
そしてこれから残り分を撮影して年末豪華な写真集として皆さんのお手元に御届けすることになっています。
かなり楽しみにしていただいていて結構だと思いますよ。
乞うご期待です!。
もう一つの肝心な洋服ですが早い人はstyle.com
でチェック済みかもしれません。
あれ全部真っ白だったでしょ。
なぜ白?という点に説明を加えさせてください。
実はもともと白の予定ではなかったんです。
メインの写真と会場のギャラリー、そしてマネキンに着せる洋服。
この3つのバランスを考えたとき「服は全て白」という結果に落ち着いたんです。
あくまでもインスタレーションとしてのバランス。
白を全面に押している訳ではありませんのでご注意を。
今日はstyle.com意外の今回の真のコーディネイトを御見せしておきます。
かなりの枚数ですので悪しからず。






