禅から学ぶ。(最終回)

May 27, 2008


「無門関」という禅の書物にある「趙州洗鉢」という禅問答から。

入門したばかりの僧が、趙州禅師に聞く。

「私は仏の道に入ったばかりの者です。仏の教えの根本を教えてください。」

禅師が応じる。

「朝の食事は終わりましたか?」

「はい、食べ終わりました。」

「ならば自分の茶碗を洗いなさい。」

仏道=特別な道という思いにとらわれていた僧に向かって、

当たり前のことを当たり前に行うことが仏の道。

と教えた。

若いアートディレクター。

「先輩、アートディレクションの基本を教えてください。」

「よかろう。今、時間はあるかね?」

「はい。」

「それでは下のコンビ二に行って私のマイルドセブンを買ってきなさい。」

広告=特別な道という思いにとらわれていた彼に向かって応用。

禅僧一休宗純。

自らを「狂雲子」と号したこの奇僧は

戒律破りの肉食、飲酒、好色などなんでもありの生活を貫いた真の自由人。

この僧が死ぬ前に「どうにもならない事態に直面したら、これを開きなさい」

と弟子のひとりに手紙を手渡す。

のちに弟子がその手紙を開封すると、そこにはこう書かれていた。

「心配無用、なんとかなる」

某会社の受付。

プレゼンを控えた待合室。

うちのスタッフが言う。

「あっ!やべっ!タクシーにプレゼン資料忘れてきました!

どうしましょう?なんにもありません!」

「ん!...心配無用、なんとかなる」

はずがない。この場合.....


というわけで突然ですが今日がひとまず最終回。

しばらくお休み。

長く付き合ってくれた読者のみなさんに感謝。

このブログのつづきは何処かの呑み屋にて

「実況生!」でクダをまきまきお送りします。

お酒のアテに困っているあなた、

お待ちしております。ガッハッハ。

SEIJI BIGBIRD


戸越銀座、とある場所のえんがわにて。

鳩がフンを落とす。

えんがちょ。

RIMG0599.jpg


May 27, 2008 , 05:20 PM

夏フェス3つ。

梅雨前で気が早いですが、今年の夏フェスはこんな感じ。

ほとんどのレゲエアーティストが参加するんじゃないかと思えるほどのフェス。

STARLIGHT REGGAE FESTA IN 明宝

とにかくロケーションが素晴らしい瀬戸内のフェス。

FESTA DE RAMA08

これは久しぶり。今年はヘブンで。(まだ発表前だけど、、こっそりと)

FUJI ROCK FESTIVAL 08

みなさん、お待ちしております。

May 27, 2008 , 03:39 PM

日本が誇る「芸術」とも言えるプロダクト。

May 24, 2008

間違いなく「ゴキブリホイホイ」である。

これほどまでに「機能」と「デザイン」両面に優れ、

「芸術作品」の粋まで達しているプロダクトはない。

僕なりの検証。まず名前。

ホイホイて?

関西では「捨てる」を「ほかす」「ほる」という。

この勝手な想像の語源に基づくと

「ゴキブリ捨て捨て」

なんとも愛のない名前だ。

また、「ホイホイ」は言葉のニュアンスから「バンバン」や「ジャンジャン」と

同じように、ひとつの連鎖を意味する言葉だと言える。

「ゴキブリジャンジャンバンバン」

少し忙しい。あと、ちょっとめでたい感じも..。

ホイホイ?なるほど、さてはゴキちゃんが歩く様か。

「ゴキブリヨチヨチ」

これじゃ殺せない。

やはり「ホイホイ」だ。

ホイホイ歩いてきたところを、ホイホイ殺して、ホイホイ捨てる。

完璧な名前なのである。

そしてデザイン。

暖かみのある赤い屋根。レンガで出来た壁の窓からは

可愛いゴキちゃんが「おいでよ!」と誘っていて、

アットホームな感じをグイグイ押している。

「そんなに言うのなら、ちょっと寄ってみようかな。なんか良さそうだし」

と思うだろう。

そして、足を取られ「餓死」。

シナリオ的にも完璧。

なによりいいのは、このデザインがゴキブリをターゲットにしていること。

普通、人間がターゲットであれば、

もうちょっと台所の中で目立たなく、シックなモダンな...。

みたいなデザインになるのでは?

例えばこんな制作会議。

「主任、やっぱり普段カサカサ動いて忙しくされているから、

なんかこう、癒しな感じでお出迎え的な..

可愛くてアットホームな気分を全面に打ち出してみては...?」

「癒しか?... 癒しといて殺!!!!!決まりだな。さあ呑みいこう。」

こんなやりとりで、このデザインが生まれたとしたら100点だ。

そして「芸術」的側面。

それはこのゴキブリホイホイが機能を全うした時に完成を見る、

外側と内側の究極のコントラスト。

作品「可愛いおうちで起きた一家惨殺」の出来上がり。

子供のころ、この光景を見た時に

不思議な気持ちになったことがある。

喜怒哀楽なんかとは違う、何か別の感情。

「可愛さ」と「惨さ」、「楽しさ」と「怖さ」、「生」と「死」

それが同居した時に、それほど嫌ではない気分になった...。

プロダクトとは「機能」と「デザイン」。

良いプロダクトとは

当然、優れた機能を持ち、デザインはその先に感情的付加価値を生む。

それは「気分」とも言える。

僕がこのプロダクトに抱いた感情的な価値は

そんじょそこらのプロダクトにはない特別な気分。

そこがいいのだ。

最後に。

なぜこのプロダクトが存在するのか?

それは世の中の人がゴキブリを「邪」なものとしているからだ。

そこはいいのかわからない。

おわり。


May 24, 2008 , 08:39 PM

SEIJI BIGBIRD
Mccann Erickson/Tag Tokyo
Creative Director

LITTLE TEMPO ベーシスト
結成からはや15年、オリジナル・レゲエスタイル・インストゥルメンタルバンドのベーシストとして活動。
またクリエイティブ ディレクターとしてこれまでにナイキ、アディダス、マイクロソフト、XBOX、リーボック、パナソニックEURO、キャドバリーなどの広告を手掛ける。
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