音楽フェス先進国。
June 26, 2008
今年もバルセロナでSONARが開催された。
実は、僕が一番好きな音楽イベント。
もう何年通ってるだろうか。
地中海性気候や、美味しいスペイン料理とあわせて、
この時期のバルセロナは、極上の旅路である。
いわゆる夏フェスと呼ばれるイベントは、
誰もが知っているアーティストが数多く出演し、
それを目当てに来る来場者がほとんどだろう。
しかし、このSONARは違う。
出演アーティストの7割は、まったく聞いたことがない人たちなのだ。
最先端の音楽を集めることを標榜しているソナーは、
日中は、街のど真ん中にあるバルセロナの現代美術館MACBA内で開催され、
この美術館のギャラリーや中庭で飲んで踊れるという開放感もさることながら、
参加者が毎年十万人を超えるというのも、もっと驚く。
良く知らないが面白いだろうと思える出演アーティストを見に、
世界中から人々が、この時期バルセロナに集まってくる。
夜の会場は、街のはずれにあるメッセ会場で、
ホールとホールの間の屋外にもステージが組まれ、
その巨大さと面白さは、桁違いで圧倒され、
スペインの音楽フェスの先進性を強く感じる。
一方、この週末イギリスでは、グラストンベリー。
二十万人近くを集める、いまや、世界最大のフェスである。
このグラストンベリー、天気やアコモデーションが悪いのでも有名だが、
少し高いお金を払えば、お香を炊いたインドのマハラジャ仕様のインディアン・テントに、
キングサイズ・ベッド、そしてエジプシャン・コットンのシーツが組み込まれた、
素晴らしい特設屋外宿泊施設のサービスもある。
夏フェスのためのデザイン・ホテル出張版といったところで、実に面白い。
有名出演者を軸にフェスを考えてしまうと、
どこに誰が出ているという、出演者の取り合い政治を見るようで面白くない。
これだったら、行ってみたい、と思わせるキューレーションや空間こそ、
僕にとって、夏フェスを選ぶ最重要なポイントなのである。
見知らぬ素晴らしいアーティストを、考えられないような空間で体験する。
そのすべてが、その夏の音楽を、一生忘れられないものにすることだろう。






