未来の風景。
August 26, 2008
久しぶりにロンドンに戻ってきた。
街は相変わらず活況で、
ロシア、東欧からの人々も目立つが、
なんといっても中東の人が、圧倒的に増えている。
ジェダイのような黒装束であちこちのブランドの袋を大量に抱え、
見たこともないような車に乗って、
誰よりも楽しそうに、街中を闊歩している。
オープンカフェに座っていると、
3分おきにランボルギーニが通りすぎ、
5分おきに見たこともない車が走り去る。
ナンバーは、決まってアラビア文字。
そして彼らは、企業進出ではなく、一個人で来ていることがほとんどだ。
ロンドンの物価の高騰ぶりは、相変わらず世界一で、
世界は恐慌に向かっているというのに、
この町には、中東から、東欧から、多くの人がやってきて、
景気を下支えしているのが実感できる。
恐らくイギリスそのものの経済は下落しているが、
それ以上に流入人口による経済効果が高いということが、街の熱気でよくわかる。
また、去年まで増える一方だった中国人は、確実に減った。
時代の流れは、ロンドンの街を見れば、よくわかる。
ひとり頭のGDPですでにシンガポールに追い越された日本。
94年は世界一で、一昨年は17位、そして昨年は22位に転落してしまった。
なによりの問題は、そのようなことを、日本のニュースでほとんどやっていないことだろう。
シンガポールの街を歩くと、そこでも中東の人が年々増えていることを実感する。
もし、東京の街に、見たこともない車から黒装束の中東の人々が降りる光景が目立ったら、
もしかしたら、日本の景気も変わるのかもしれない。
果たして、そんな日が来るのだろうか?
それは、彼らの意志ではなく、
彼らを招く日本人の意志の問題であることを、忘れてはならない。
そして、その意思は国家でも企業でもなく、個人ひとりひとりであることが大切なのだろう。






