日本の翼の行方 その1。
October 6, 2008
先日、アリタリア航空が破綻した。
かつて機内映像を提供したこともある思い入れが強いエアラインだったが、
昨今の原油高に加え、古い経営システムを脱却できなかったことが大きい。
振り返って我が日本の翼JALは、どうだろう。
最近は、JAL復活!などを掲げるマスメディアもあるが、僕は絶対に信じない。
先日、仕事で奄美大島へJALで向かった。
機体は、どう見ても30年は使用しているであろうMD-81。
いまは亡きマクドネル・ダグラス社の機材である。
まずビックリしたのが、機内アナウンスのオーディオ。
今となっては、勝手にレトロフューチャーになってしまったソリッドステートなのがカッコイイ。
壁紙も座席シートも頭痛がするし、目眩がするデザインだが、
ある意味タイムトラベルのようで、懐かしくも楽しい。
70年代の良き日本を感じさせる。
ハッキリ行ってボロボロの上に、うるさく燃費が悪い飛行機を、
いち飛行機好きとして、かなり良い眼で見ていると思う自分だが、
奄美大島往復で、十万円弱の値段には参った。
この距離で十万円!
同じ距離以上かつニーズが少ないオフシーズンのロンドン→イビサ間は、片道一万五千円。
時間帯や曜日によっては、一万円を切る便もある。
この夏はじめて利用したシベリア航空だって、同じ距離以上飛んで二万二千円だった。
いまやJALは、世界で最もコスト・パフォーマンスが悪いエアラインになってしまったようだ。
国策としてJALを守り、そのツケを自国民に押しつけ、JAL復活と言われても、微妙な気持ちなのは、僕だけだろうか?
問題は、様々なエアラインが同じ距離を運航しているのに、
JALだけが、古い機材で飛ばし、高価な航空運賃を掲示しながらも、ビジネスが決して健全堅調とは思えない、ということだ。
その理由は僕が勝手に察するに、
1、公にできない秘密がある。
2、かつてのツケを、いまだに払い続けている。
3、いまも無駄が圧倒的に多い。
のどれかか、すべてだろう。
そしてこれは、JALだけに限らず、あらゆるオールド・スクールの日本の産業に言えるに違いない。
日本の翼の行方は、日本そのものの行方。
乱気流が続く時代の節目に、JALの安全運航を、ただ祈るばかりである。






