「無料物語」。
July 30, 2009
この二週間ほどは、東京をベースに奄美大島や上海に出向く日々を送っている。
その合間に数週間後に発売予定の本を、実はまだ書いている。
久しぶりにブラッと渋谷に行くと、テレビドラマの広告だらけ。
テレビ番組の基本は広告ビジネスだったはずだが、
そのテレビドラマが別の媒体に広告を出すようじゃ末期なんだろう。
八百屋が別の八百屋の店頭から買ってきて売ってるようなビジネスが、いつまでも続くわけがない。
テレビドラマ好きだったのになあ。
まるで味が変わってしまった老舗レストランのようだ。
色々なテレビドラマの広告を見たが、企画の時点でなぜダメなのかがわからないのが不思議。
一度だけみて、面白くないと思われることも多いだろうが、
毎週計何時間もテレビ番組につきあうことができない、人々の生活フォーマットの変化のほうが問題。
内容に関して言えば、こんだけシビアでデフレな世の中だから、
人気があるタレントの徹底的な日常生活や本気の生きざまを、
お笑いやドラマではなく「事件」として見せないと、
視聴者は納得しないだろうな、無料のテレビでは。
アメリカのリアリティTVすら、いまやリアリティはないが、
日本のテレビ番組はまだ、そこまでも到達できていないようだ。
メディアの失われた15年は大きい。
シュワルツネッガーは、ターミネーターではなく、ただの人であることを皆知ってしまった。
作られた毎週の「無料物語」は、もういらないのである。






