アルス・エレクトロニカ。
September 15, 2009
およそ15年ぶりにリンツにやってきた。
リンツは、今年欧州文化首都に策定され、その中心となるのが、
欧州最大のメディアアート美術館「アルス・エレクトロニカ・センター」である。
この「アルス・エレクトロニカ・センター」に妻や友人の作品が
常設されるというので、そのオープニングと定年イベントにあわせて久しぶりに訪れた。
僕らは、日本では良くも悪くもフィルターを通してみられることが多いが、
海外では純粋な作品評価をダイレクトに受けられるので、このような機会を
とてもうれしく思っており、都度に「芸能」と「芸能界」の違いを、あらためて実感する。
リンツは、先鋭的表現と演劇活動が盛んな街としてもしられており、その人口はわずか19万人。
先日訪れたスペインのサンセバスチャンと同じ規模の小都市であるが、
ふたつとも街の特色を上手に作り、世界に伝えるのが抜群にうまい。
日本の小都市を訪れると、どこにも負けない美味しい自慢の魚料理の店が
どの街でも定番のようにあり、しかし、それはどんなに美味しくても
申し訳ないが主観であり、客観性を欠いているので、世界的な視野に立ったときに、
自分の立ち位置を見失う危険を孕む。
すなわち、いまや共に死語に近い「村おこし」や「ブランディング」に大切なのは、
世界的客観性とコミュニケーション手法の向上にある。
日本の様々な小都市も、魅力的な場所が多々あり、
ちょっとした見方を変えれば、世界のなかの街づくりができることだろう。
ここでは、リンツという街そのものがメディアアートセンターであることを、
「アルス・エレクトロニカ」を通じて、今日も世界へ発信している。。






