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日大芸術学部在学中に「東京国際ビデオ・ビエンナーレ」でグランプリを受賞。総務省情報通信審議会専門委員など要職歴任。六本木ヒルズのコマーシャルやルイ・ヴィトンのためのジャパニメーションのプロデュースなど、多方面で活躍。

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情報集積の地。

November 20, 2009

少なくとも5年前までは、日本は世界に冠たる科学技術大国であったと、僕は思っている。
事実、「地球シミュレータ」と呼ばれるスーパーコンピュータは、世界一の早さを誇った。

その五年後のいま、日本のスーパーコンピュータは、世界31位。
現在、中国は5位、韓国は17位。
日本では、今後の研究を続けるかの議論をしているらしい。
しかし、問題は今後ではなく、なぜ日本は世界から、いや時代から遅れたてしまったか、がポイントだろう。
なにしろ、いまの世界最速のスーパーコンピュータのCPUは、実はプレステ3のチップ(Cell)を大量に並べたものである。
このことからもわかるように、日本は技術はあるが立国できない。
そして、日本のスーパーコンピュータは、科学技術ではないところに問題があることが問題になってないことが問題である。

cell-processor.jpg
(Cell)

研究都市バルセロナにも、欧州トップレベルのスーパーコンピュータがある。
その場所が面白くて、礼拝堂の地下に鎮座する。
教会は、かつて人々が集まり、情報集積地であったはずであり、
今日のスーパーコンピュータは、同じような情報集積地だから、という考えに基づいたとのこと。
このあたりの発想が面白い。
日本もお寺の地下にスーパーコンピュータを設置したら、なにかが、きっと変わるだろう。

SC10.jpg
SC7.jpg

日本の場合は、スーパーコンピュータのための箱をまず建てる。
その前に、海を埋め立てるようなこともする。
そして次に、優秀なチップを持っていながら、既存製品を「ないこと」にして、このためだけのチップを一から作る。
すなわち、論点はスーパーコンピュータそのものの予算ではない。

その問題にたどり着かねば、日本は二度と科学技術大国にはなれない。
大切なのはあたらしいビジョンであり、二十世紀のしがらみを思いやるような予算ではない。
そして、僕が知る限り、日本のスーパーコンピュータ業界にあたらしいビジョンはない。
そんなことは置き場所からして、察することである。

スーパーコンピュータさえも、いまの日本の多くの問題と同じく、実は「場」と「二十世紀のしがらみ」の問題なのである。

November 20, 2009 , 11:36 PM

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