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日大芸術学部在学中に「東京国際ビデオ・ビエンナーレ」でグランプリを受賞。総務省情報通信審議会専門委員など要職歴任。六本木ヒルズのコマーシャルやルイ・ヴィトンのためのジャパニメーションのプロデュースなど、多方面で活躍。

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北極海航路。

December 1, 2010

今年、世界を回る旅行者にとって最大のニュースは、
北極海航路が開いた事だった。

長年、氷の壁に閉ざされていた北極海航路は、
近年の温暖化の影響で、氷棚が崩れ落ち、
削氷船ではない大型船が行き来出来るようになったのは、
地政学の大きな変動を意味している。

いままで、ヨーロッパからアジアに物資を運ぶためには、
南アフリカの喜望峰を回るか、
紛争地が近いスエズ運河や海賊が多いマラッカ海峡を通るしかなかった。

それが半分の時間で、危険も少なく、また天然の冷蔵庫である北極海航路の開通は、
いままでにはないモノの移動を意味し、それに伴う人の移動も意味する。

600px-Sevmorput'.jpg

この航路が開いたことで、恩恵を受けられるのは、韓国の釜山港だ。
既に、韓国は日本の造船産業をしのぎ、世界最大の造船大国となり、
北極海航路のハブとしての準備を着々と進めている。

その釜山に北極海航路から入ってくる要石が、北方領土というわけで、
ロシアとしては、温暖化によって変わる地政学的から、北方領土へのアプローチを変えてきている。
同じようにTTPも、関税という枠組みで地政学的アプローチを変えようとしている。

また、日本と中国の領土問題と同じように、ノルウエーとカナダでは、
この北極海航路の重要地点となる無人島ハンス島の領土を争っている。
このあたりの詳細は、次号のハニマグに執筆したので、そちらをどうぞ。

NorthPoleShipS.jpg

地政学はさておき、ヨーロッパから二週間かけて、
北極海航路を経て、アジアに向かう観光客船も計画されているという。

僕自身、北極圏まで行った事はあるが、その先はまだ見ぬ夢の地。
北極海横断は、旅行者にとって、この星の最後のドリームラインだ。
氷の封印が解けた白夜のサンセットは、きっとこの世のものとは思えない。
真夏の北極を堪能する船旅に、いつかは参戦したいものである。
北極で月が一番近くにある時に見える巨大な月の下に沈む夕日は、伝えられないほど美しいことだろう。

sunset_north_pole_with_moon.jpg

December 1, 2010 , 1:42 AM

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