多摩美術大学テキスタイルデザイン科
October 27, 2011
卒業してから約10数年ぶりに母校へ。
人前で話をすることが苦手な私ですが、お世話になった教授からのオファーを受け
今回なぜか「テキスタイルプロダクト論」の講義をしてきました。
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八王子にある母校に着いてまず驚いたのが、まったく面影のない新しく計画された校舎達でした。
私が入学当時の多摩美には今のような美しい校舎はなく、プレハブのような使い込まれたボロボロの校舎でした。
野良猫が徘徊し、染料が廊下に垂れ流しで洗っても落ちないインクがこびり付いた作業場で物作りをしていました。
大学に夢を抱いて入学したときのギャップを今でも思い出します。
おそらく今のかたちになる為の準備段階であったのでしょうから仕方ありませんが、
ライバル校でもある武蔵野美術大学の場所や開放感に比べて非常に暗く引きこもった印象でした。
新しく作られた校舎は、ただ素晴らしい建物を作るだけではなく、そこで学ぶ生徒達の環境に配慮した設備とサービスがあり、昔の多摩美を知る自分としては驚きと少しのショックがありました。
大学がデザイン、アートの世界でどのような役割を果たすのか。諸外国のアートスクールに対して多摩美はどのように教育で差を付けるのか。
久々にお会いした教授の話に自信と可能性を感じることができました。
私の出身であるテキスタイル科でも当時に比べ新しい試み、カリキュラムで授業が行われており、
可能な限り実際の現場に近い機械を導入していたので、生徒が作っている物は、当時自分が作っていた物とは比べ物にならないくらいに質と幅が広っていました。
あの頃はべージュのマッキントッシュが数台あるだけでしたから、、、、
これから現場に巣立っていくであろう生徒達は本当に良い環境で学んでいるのでしょう。
肝心の授業内容というと「テキスタイルプロダクト論」という固いことはほとんど無視し、大学を卒業してから社会に出てファッションデザイナーになるまでの話や実際の現場で行われている事、テキスタイルを学んだ生徒がどのように社会に出ていくのかなど、先生というよりも先輩が後輩にレクチャーするような雰囲気で進めました。
10歳以上離れた後輩(ほぼ平成生まれ)の前で話をするのは非常に緊張しましたが、私自身も夢と希望を持った生徒とふれあう事で、色々と勉強になりとても有意義な時間になった気がします。
でも生徒のみんな、話下手で滑舌が悪くてごめんね。
やはり3時間一人で喋るのは無理があったようです。
それにしてもここは私のルーツですね。
学生時代に派手な遊びを避け、この山奥にある学校にひきこもり作業していた頃を思い出し、改めて物を作る喜びと意味を見つめ直すきっかけが出来た気がします。
将来に対する不安や悩みは数多くあるでしょうが、後輩達には自信を持って学生生活をおくってもらいたいと思います。
遠回りになると思いますが、ファッションを学ぶのにテキスタイルから入るのは結構良いものですよ。






