BUYERS' RECOMMEND | あのバイヤーが推す最旬アイテム
Vol.39:WAGAMAMA TOKYO
ファッション業界の最前線で活躍する全国のセレクトショップバイヤーの目利きで選び抜かれたアイテムを、そのバイヤーのリアルなコメントと共に紹介する連載企画「バイヤーズ レコメンド」。Vol.39は洋服好きたちがこぞって通う WAGAMAMA TOKYO から名物バイヤーが登場。
Text Takaaki Miyake
WAGAMAMA TOKYO
2018年に渋谷区・神山町にオープンした WAGAMAMA TOKYO と言えば、ファッションをこよなく愛する者たちが熱心に足を運ぶ知る人ぞ知るセレクトショップ。同店がユニークなのは店内に並ぶアイテムの多くが別注で、それは自他共に洋服好きと認める店主の 中村勇貴 さんだからこそなせる技だ。もちろん今回レコメンドしてくれたのも、そんな中村さんの“ワガママ”が随所に詰まったエクスクルーシブな一品。
「お店がスタートしたシーズンから、ずっとお取引をさせて頂いている MAATEE&SONS の24年春夏シーズンの別注アイテムになります。去年も同様のウォッシャブルシルクで別注のボーダーTを作ったのですが、こちらはその第2弾になります。
僕がこのアイテムの好きな所はたくさんあるのですが…、まずは洗えるところかな。アパレルを生業とする者としては失格かもしれませんが、お洋服の手入れが苦手で、クリーニングに出すのも面倒な性分です。そうなると一番楽なのは洗濯機で丸洗いですよね。このロンTはシルク100%なのですが、普通に洗濯機で洗えるんです。またオススメはしませんが、僕はネットにすら入れず、他の洗濯物と一緒に洗濯・脱水・乾燥までしています。それでも洋服としての面構えは悪くならないので、非常に気に入っています。
また夏場にずっと半袖を着ているのは飽きるので、その点これは長袖というのも良いですね。秋冬はカシミアのニットのインナーとしても活躍しますし。
最後は色ですね。僕が抹茶クリームフラペチーノが好きなので、去年は“抹茶”というカラーを別注しました。今年は僕が大学生の頃に飲み会の度に飲んでいた“カルーアミルク”から配色のアイデアを拝借して、そのままのネーミングで色別注しました。ふざけた理由の配色ですが、仕上がりはかなり気に入っています」
上質な素材を使いながらも、カジュアルに着られるアイテムが魅力の MAATEE&SONS。コットン製のロンTとは一味違ったシルク特有の洗練さを纏った本アイテムは、夏場でも着られるオールマイティーな一着。ゆえに着用頻度も自ずと増えそうだが、自宅でのイージーケアが可能なのでクリーニング要らずなのも嬉しいポイント。由来を聞くだけで一層愛着が深まりそうなカラーリングは、その自由な発想から次はどんな配色がリリースされるのか今後も楽しみだ。
MAATEE&SONS
Ex.SILK LONG SLEEVE TEE Kahlua and Milk ¥39,600
WAGAMAMA TOKYO
https://wagamamaec.base.shop/
https://www.instagram.com/wagamama_tokyo/
中村 勇貴
WAGAMAMA TOKYO 代表
2013年に某セレクトショップへ入社後、店長やバイヤーを務める。2018年12月にセレクトショップ WAGAMAMA TOKYO を開店し、別注を中心としたセレクトショップの運営を行っている。