病の父親と向き合った私的な作品24点を展示
Text Yukihisa Takei
HONEYEE.COM でも幾度も撮影を依頼している写真家・名越啓介による写真展が、2024年6月5日(水)より、東京・馬喰町のアートギャラリー KKAG(Kiyoyuki Kuwabara Accounting Gallery)で開催される。
名越はドキュメンタリー写真家として、世界各地のマイノリティーな人々と寝食を共にする独特な撮影スタイルで被写体の素顔を引き出してきた。中には一般的にはかなり危険地帯として認識されるエリアに踏み込んで撮影をしており、その作品だけでなく名越自身にフォーカスが当たることも珍しくない。
KKAG における 展示は3回目となるが、「よあけの」と題された今回の展示では、国内外さまざまなエリアをフィールドにしてきたこれまでとは異なり、名越の私的な表現作品が並ぶ。
名越は2018 年から山深い岡山の実家で病に臥す父親と向き合い、母親と共に父親の軌跡を辿ったという。父親が育った日本の原風景が残る場所を中心に、名越の親族や身の回りの出来事を通じて、日本人が持つ幽玄な世界を表現した作品群 24 点を展示する。
また、今年7 月には、トゥアレグ族と時間を共にサハラ砂漠を撮影した写真集『TUAREG』を出版予定となっており、写真家・名越啓介の2024年の発表には多くの注目が集まりそうだ。
[INFORMATION]
名越啓介 写真展 「よあけの」
2024 年 6 月 5 日(水)〜6 月 22 日(土)
OPEN: 15:00-21:00 (水、木、金、土) ※日、月、火は休廊 ※ 入場無料
※ 最終日 6 月 22 日(土)は 18 時閉館
会場 : KKAG(Kiyoyuki Kuwabara Accounting Gallery)
東京都千代田区東神田 1-2-11 アガタ竹澤ビル 405
[CONTACT]
KKAG(Kiyoyuki Kuwabara Accounting Gallery)
TEL: 03-3862-1780
URL: http://kkag.jp/