さらなる深みを見せた anrealage homme の少年像
Text Takaaki Miyake
昨シーズンにデビューし、そのわずか5ヶ月後となる今年8月にフラッグシップストア「anrealage homme harajuku」をオープンした anrealage homme。好調ぶりの伺える同ブランドは今シーズンも、Rakuten Fashion Week TOKYO を締めくくるショーを務めた。
ファーストコレクションから引き続き強い装飾性を放つルックが数多く登場し、オープニングのパールを散りばめたベビーパープルのジャケットとショーツが目を引く。これは anrealage homme が打ち出し、おそらく今後も模索し続ける“少年像”の象徴のようだった。
ANREALAGE がブランド初期に発表していたアイテムや感覚をベースに、今回はロカビリーやパンク、ヒッピーなどヴィンテージや古着の要素も取り入れた。アナーキーシャツには8ビット風に表現されたモチーフやおもちゃのようなビーズ、ニットにも子供が手を取り合うデザインなどを使い、ここでも純粋さや未熟さを表現。
その後も手仕事が生み出す温もり、あくまでショーだけでなくリアルクローズである側面など、最新技術を積極的に演出に取り入れる ANREALAGE との対比も改めて見せた。
また自身の洋服作りの原風景であるエネルギーに溢れる東京の街を「再び盛り上げたい」という、デザイナー 森永邦彦 の気概も漂うショーとなった。
なお今回のショーでは実際にファーストコレクションをオーダーしたカスタマーを、フロントローへ招待するなどブランドとしての姿勢も伺える。
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anrealage homme harajuku
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