MUST-SEE ART |「カラーズ ― 色の秘密にせまる 印象派から現代アートへ」@ポーラ美術館
2025.01.03

色から考察する、色の秘密
2024年12月14日(土)〜2025年5月18日(日)に開催

色の秘密にせまる 印象派から現代アートへ ポーラ美術館

週末の“To Doリスト”に加えておきたい、今見るべきアート展を毎週金曜日に紹介するHONEYEE.COMのMUST-SEE ART。年末年始をもう十分にゆっくり過ごしたという方は、色鮮やかな作品の数々を集めた ポーラ美術館 で開催中の展覧会で新年を彩ってみてはどうだろう?

色の秘密にせまる 印象派から現代アートへ ポーラ美術館

草間彌生《無限の鏡の間 ―求道の輝く宇宙の永遠の無限の光》 2020年 作家蔵 ©YAYOI KUSAMA Courtesy of Ota Fine Arts

神奈川県・箱根町の ポーラ美術館 では、“色”というキーワードからアーティストや作品をキュレーションした「カラーズ ― 色の秘密にせまる 印象派から現代アートへ」が開催中だ。

ひとえに”色”と言っても自然や街並み、毎日使う生活用品など至る所に溢れ、見る人や表現方法によってもさまざま。さらにモニターやスマートフォンにいたっては、10億色を超える再現力があるという。

我々の生活と当たり前かつ密接に接している”色”に改めて焦点を当てた本展では、色彩とその表現に着目し、色彩の役割についての考察を与える内容となっている。

色の秘密にせまる 印象派から現代アートへ ポーラ美術館

アンリ・マティス《リュート》1943年 ポーラ美術館

展示には19世紀の印象派や新印象派をはじめ、20世紀のフォーヴィスムの絵画や抽象絵画、現代アートまで時代やジャンルを超えた作品が並び、絵画や彫刻、インスタレーションによって色彩を紐解いていく。

色の秘密にせまる 印象派から現代アートへ ポーラ美術館

© Wolfgang Tillmans, Courtesy Wako Works of Art

その中には モネ ルノワールスーラ、マティスなど西洋美術史の中でも重要な画家たちに加え、ゲルハルト・リヒターヴォルフガング・ティルマンス といった現代アートのビッグネームも名を連ねる。

色の秘密にせまる 印象派から現代アートへ ポーラ美術館

杉本博司《Opticks 029》2018年 ポーラ美術館 © Hiroshi Sugimoto / Courtesy of Gallery Koyanagi

色の秘密にせまる 印象派から現代アートへ ポーラ美術館

小泉智貴(Tomo Koizumi)

一方で 杉本博司草間彌生、ファッションデザイナーの 小泉智貴 など、表現の手法やフィールドは異なるが、色に対する独自の視点や色彩感覚から作品を生み出す日本人らの作品も。

日々の生活では画面越しに視る、いわば仮想の色と触れることの多い現代だが、アートに落とし込まれた現実の色を通して、これまで見落としていた色との出会いや発見があるかもしれない。

<Information>
「カラーズ ― 色の秘密にせまる 印象派から現代アートへ」
会期:2024年12月14日(土)〜2025年5月18日(日)
会場:ポーラ美術館 神奈川県足柄下郡箱根町仙石原 小塚山1285
会館時間:9:00〜17:00