MUST-SEE ART | Steve Jansen「The Space Between」@NEW
2025.01.10

スティーヴ・ジャンセンが撮り下ろす、“陰謀に満ちた”東京の街並み
2025年1月10日(金)〜23日(木)に開催

週末の“To Doリスト”に加えておきたい、今見るべきアート展を毎週金曜日に紹介するHONEYEE.COMのMUST-SEE ART。ジャパン(Japan)の元ドラマーとして知られ、フォトグラファーとしても活動する スティーヴ・ジャンセン(Steve Jansen)が、日本で3度目となる個展を開催日本のアーティストとも長年親交を深めてきた、ジャンセンのフィルターを通して視た東京の姿とは?

Steve Jansen The Space Between

新たなアートオークションの形を提案する神宮前のギャラリー NEW で、スティーヴ・ジャンセンによる個展 「The Space Between」がスタートした。

1980年代初頭、ニュー・ウェイヴの台頭とともに、高い人気を獲得したUKバンド Japan(ジャパン)でドラマーとして活躍したスティーヴ・ジャンセン。1982年のバンド解散後も元YMOメンバーの故・高橋幸宏 坂本龍一 とも交流を深めるなど、日本でのファンも多いジャンセンは、写真家としての顔も持つことでも知られる。

日本では1981年に PARCO(パルコ)で初の展覧会、そして KYOTOGRAPHIE(京都グラフィー)に続く3 回目となる今回の個展では、2022年秋にジャンセンが日本を訪れた際に撮影した作品が並ぶ。

Steve Jansen The Space Between

テーマとなるのは建物が乱雑に並ぶ、東京都心の建築構造から着想を得た“レジステンシャリズム”。

「無機物が人間に対して“陰謀を企てている」という視点で撮影された作品は、物体がまるで悪意や敵意を持っているかのように感じさせる錯覚を引き起こし、東京の街に対する新たな視点や気付きを与えてくれるかもしれない。

道端に捨てられたゴミや無作為に貼られたステッカーの数々、建物の隙間から伸びるパイプやケーブル。こういった普段何気なく目にしている景色を、ジャンセンがどのように切り取ったのかは、会場で実際にその目でじっくりと確かめてみよう。

なお今回は展示される作品だけでなく、オーディオ付きポストカードやTシャツも販売されるとのこと。モノクロのアートワークをプリントしたフォトTは、ファッションアイテムとしても楽しめそうだ。

<Information>
Steve Jansen「The Space Between」
会期:2025年1月10日(金)〜23日(木)
会場:NEW 東京都渋谷区神宮前 5 丁目 9-15 B1F
会館時間:12:00〜19:00
休廊日 : 2025年1月12日(日)、1月19日(日)