気持ちの変化が生み出したインディゴの先
Text Takaaki Miyake
FDMTL(ファンダメンタル)が東京タワーメディアセンター内スターライズタワーを会場に、2025年秋冬コレクションを発表した。
ブランド20周年を記念して初のランウェイショーを昨年開催し、デザイナーの 津吉学 はその際の心境を「最初で最後のつもりで開催したランウェイショー」と表現。そのショーによって自身の洋服作りにも“少しの変化”が生まれ、今回再びショーの開催を決意したという。
小さな出来事が大きな変化につながることを意味する、“Butterfly Effect”と題したコレクションは、バンド fox capture plan(フォックス・キャプチャー・プラン)らによるドラマティックなライブ演奏とともにスタート。
今シーズンもシグネチャーであるインディゴウェアが数多く登場したが、濃淡のカラー使いや異素材のドッキングなど、これまでよりも大胆な試みを披露した。
ショーが進むにつれテーマと呼応する“変化”はさらに明確化され、BGMの転調とともに続いたのはカーキやミリタリーなどの新たなカラーリング。パッチワークを施した半纏ジャケットやMA-1、ボロを刺繍で繋ぎ合わせたようなセットアップなどに表現された気持ちの変化は、クリエイションに対する力強い意思を感じさせた。
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FDMTL
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