MUST-SEE ART | 「LOVE ファッション―私を着がえるとき」@Tokyo Opera City Art Gallery
2025.05.16

横山奈美《LOVE》2018 年 豊田市美術館蔵 ©YOKOYAMA Nami, 2024

“着ること”とは、すなわち愛すること?

HONEYEE.COMが、今見ておきたいアート展を毎週金曜日に紹介。この「MUST-SEE ART」を参考に、今週末の“To Doリスト”に加えてみては?

ファッションの醍醐味とも言える“服を着る”ことは、人間の普遍的な行為のひとつ。しかし何気なく身に纏う毎日の装いには、きっと一人一人の欲望や憧れ、熱狂、そして葛藤や矛盾すらも混在してるはず。

そんな様々な情熱や願望を“LOVE”として捉え、名だたるファッションデザイナーのアーカイブやアート作品とともに、人間が服を着ることの意味を探るのが展覧会「LOVE ファッション―私を着がえるとき」。本展では「京都服飾文化研究財団(KCI)」が所蔵する、18世紀から現代までの衣装コレクションを中心に、アート作品も約40点を加えた約130点の作品が展示される。

Loewe ドレス(部分) 2022年秋冬 撮影:来田猛 
©京都服飾文化研究財団

Gaultier Paris by sacai 2021年秋冬 撮影:守屋友樹 
©京都服飾文化研究財団

会場にはAlexander McQueen(アレキサンダー・マックイーン)、Prada(プラダ)、Cristóbal Balenciaga(クリストバル・バレンシアガ)、Christian Dior(クリスチャン・ディオール)に加え、ダニエル・リーによるBottega Veneta(ボッテガ・ヴェネタ)、フィービー・ファイロによるCeline(セリーヌ)、ジョン・ガリアーノによるMaison Margiela(メゾンマルジェラ)、ラフ・シモンズによるJil Sander (ジルサンダー)など、時代やデザイナーを超えた様々なブランドによるピースも。

さらに川久保玲や阿部千登勢、渡辺淳弥、黒河内真衣子、山本耀司など日本を代表するデザイナーらも顔を揃える。

撮影:高橋健治

展覧会を構成する「〇〇したい」という5つの“欲望”に触れることで、服を着ることの意味が見えてくるかもしれない。

<Information>
「LOVE ファッション―私を着がえるとき」
会期:2025年4月16日(水)〜6月22日(日)
会場:東京オペラシティ アートギャラリー(ギャラリー1, 2)
開館時間:11:00〜19:00(入場は18:30まで)
休館日:月曜日