Text Takaaki Miyake
デザイナーの髙橋大雅が手がけた最後の作品
TaigaTakahashi が‘In The Presence of Absence / 不在のなかの存在’と題した、2023年春夏コレクションを発表した。
今シーズンは約100年前にアメリカで資本主義社会を背景に発展した、大量生産で作られたワークウェアの合理性と着物が持つ精神性との共通点を探った。直線的な縫製や裁断、平面的なパターンが簡易化をもたらす一方で、その構造作り出す美しいシルエットなどの要素を、ブランドの定番であるENGINEER COATやレザージャケットに落とし込んだ。
現代に作られたアイテムながら歴史を感じさせるアイテムは、早さが求められる現代への問いかけやアンチテーゼかもしれない。
なおこのコレクションは2022年4月に致死性不整脈により逝去した、デザイナーであり現代美術家の髙橋大雅が生前に手がけた最後のシーズンとなっている。
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Taiga Takahashi
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