Goldwin 0 の GORE-TEX 3L Shell Jacket
日本の四季がはっきりしているせいなのか、はたまた日本人が凝り性なのか。機能的な素材、ディティールを備えたタウンウェアは日本で数多く醸成され、世界からも注目されている。そんなファッション×ファンクションなプロダクトをHONEYEE.COM編集部で厳選し、毎週1アイテム紹介する「今週のシティテック」。#2は話題のGoldwin 0のGORE-TEX シェル。
Edit&Text Yukihisa Takei
Photo TAWARA(MagNese)
突如登場した人気ブランド
今年のシティテックウェアの一番のニュースと言えば、このGoldwin 0 のデビューかもしれない。
現在日本国内でTHE NORTH FACEなどを展開しているゴールドウイン社の名を冠した看板ブランドであるGoldwinは、近年リブランディングを果たし、都会的で洗練されたテックウェアをリリースしている。そんな中、今年の3月に突如として “実験的プラットフォーム”の名目のもと、Goldwin 0 という新ラインが立ち上がった。
日本のGoldwinチームとロンドンのデザインスタジオのOK-RMが密接に協力して作り上げたというGoldwin 0は、これまで同社が培ってきた機能素材の技術をもとに、さらに高次元で機能性とファッション性を追求。そして今の時代に必要不可欠な要素となっている、環境負荷の少ない素材を用いるなど、アーティスティックでインテリジェンス高いテックウェアとして登場した。
つい最近ファーストコレクションのリリースが始まったが、いきなりDOVER STREET MARKET GINZAに並ぶなど、いわゆるテックウェアとは異なる展開になっているので、注目されないはずがない。
機能は盛り盛り、デザインはミニマル
今回ピックアップしたのは“GORE-TEX 3L Shell Jacket”。Goldwinブランドよりさらにミニマルなデザインが印象的だ。表面からロゴを廃したことで、このプロダクトの強さやパーマネントさを強調している気がする。
GORE-TEX使いは言わずもがなだが、デザイン化されたような止水ジップの配置、フロントのダブルジップなど、機能をしっかりデザインに変えている。
今回は3つのディティールに着目した。
まず一つはアウトドア由来とも言える両脇の大きなベンチレーション。GORE-TEXなのでそもそも透湿性には優れているが、熱や湿気を逃しやすくする機能をシティウェアにも装備した。
フードはまるで帽子のようなしっかりとしたツバを備えているので、雨中の歩行や自転車での移動にも強い。
そして首元に目立たない形で配されているマグネットは、ミドラーとの連結を考えた仕様だという。機能は盛り盛りなのに、実にシンプルで合理的なデザインがここに象徴的に現れている。
素材にはリサイクルポリエステル100%を使用し、その生地は本格的なスキーウェア同等の強靭さを誇る75デニールの表地。シルエットは通常のアウトドアウェアよりもゆったりしているので、レイヤリングも楽しむことができそうだ。
今後さらに注目が集まること間違いないGoldwin 0。シティテックウェア好きはマストでチェックを。
[INFORMATION]
Goldwin 0
GORE-TEX 3L Shell Jacket ¥110,000
素材 : 表地 リサイクルポリエステル100%(コーティング等樹脂加工) / 裏地 ポリエステル100%
カラー : Dark Charcoal / Navy / Black
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