今週のシティテック。| CITY TECH PRODUCTS #04
2022.11.21

meanswhile の 2Wayフリースジャケット

日本の四季がはっきりしているせいなのか、はたまた日本人が凝り性なのか。機能的な素材、ディティールを備えたタウンウェアは日本で数多く醸成され、世界からも注目されている。そんなファッション×ファンクションなプロダクトをHONEYEE.COM編集部で厳選し、毎週1アイテム紹介する「今週のシティテック」。#4はmeanswhileの2Way フリースジャケット。




Edit&Text Yukihisa Takei
Photo TAWARA(MagNese)


リバーシブルではない2Way

以前にHONEYEE.COMでも特集を組んでいるのでご覧になった方も多いと思うが、meanswhileというブランド、そしてそのデザイナーの藤崎尚大という人はつくづく発想がすごいなと思わされることが多い。

ファッションブランドとしての“機能”、そして生活を便利にするプロダクトとしての“機能”を考え尽くしてデザインされたアイテムは、一見するとそこまで高性能なもののように見えない。ところがそれは、誰もが思いつきそうなアイデアながら、なかなか実現が難しいものをあっさりと形にしていたりする。(もちろんデザインしている本人は必死だと思われる)

そんなmeanswhileの今シーズンのプロダクトで一番驚いたのは、こちらの2Way フリースジャケットだ。上のメイン写真からその異様さが伝わってくるかもしれないが、このアイテムは、フリースとウインドブレーカーが“一体”になっている。

フリースの弱点とも言えるのが通気性。保温性は高いが風が吹くとその性能は半減する。近年はフリースとウインドブレーカーがリバーシブルのものや、防風性を兼ね備えたフリース生地も出ているが、あえてその方向を選ばずに、ウインドブレーカーをくっ付けてしまう、という発想になるのがmeanswhileだ。


リバーシブルや防風フリースの“弱点”もカバー

このアイテムを“フリース”として着る場合、ウインドブレーカー部分は腰の部分のジップに格納された状態になっている。これはよくフードが仕舞われているコートやジャケットと同じ原理だ。

風が強くなってきたなと感じたら、それを引っ張り出して、フリースの上に羽織るような形でドッキングさせると、保温性も確保されたウインドブレーカーになる。

こうして形にしてしまえば何ということもないように感じてしまうが、この発想はなかなか出て来ないというか、思いついても選ばないだろう。この”迂回”こそmeanswhileなのだ。

これによって何が得られるかと言うと、通気性がある方が嬉しい気候やシチュエーションの時に、“フリース”として着用が可能で、風による肌寒さを感じた時にリカバーできる安心感があると言うこと。

フリースはPOLARTEC® Micro Fleeceを採用しており、軽量でありながら暖かく、速乾性に優れ、耐久性も高い。さらに、これはフリースジャケットの状態で裾から丸めると簡易ネックピローとしても使用可能になる。正直「その機能、要りますか?」という感じもするが、そんなサービス精神があるのがmeanswhileというブランドなのだ。

[INFORMATION]

meanswhile
Polartec® Fleece Overwrap JKT ¥44,000
素材 : ポリエステル100%
カラー : グリーン

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meanswhile
https://meanswhile.net
https://meanswhile.net/product/polartec-fleece-overwrap-jkt-green/