FreshServiceSport のPERTEX® QUAMTUM DOWN ANORAK
日本の四季がはっきりしているせいなのか、はたまた日本人が凝り性なのか。機能的な素材、ディティールを備えたタウンウェアは日本で数多く醸成され、世界からも注目されている。そんなファッション×ファンクションなプロダクトをHONEYEE.COM編集部で厳選し、毎週1アイテム紹介する「今週のシティテック」。#09はFreshServiceから派生して誕生したFreshServiceSport のPERTEX® QUAMTUM DOWN ANORAK。
Edit&Text Yukihisa Takei
Photo TAWARA(MagNese)
“リラックスした”スポーツウェア
HONEYEE.COMでも折に触れて紹介している FreshService。クリエイティブディレクターの南貴之が「移動式キオスク」のようなコンセプトを掲げ、当初はセレクトも交えながらスタートしたこのプロジェクトは、次第にブランドとしても人気を博し、先日も神宮前でストアを移転リニューアルオープン。今の東京を象徴するブランドのひとつにまで成長を続けている。
FreshServiceの独自性は、統一された世界観でファッションからライフスタイルまで網羅しているところにある。シャツから鉛筆に至るまで、同じセンスやカラーリングで揃えられたブランドというのは見回しても意外とない。南貴之というクリエイターの見通しの広さがあってこそ成立しているブランドと言えるだろう。
そうした中で、「都市生活に必要最低限の機能を備え、快適でリラックス感の溢れるスポーツ・カジュアルウェア」というコンセプトで2022年秋にスタートしたのがこのFreshServiceSport。リアルなスポーツの領域というよりも、シティウェアとして一般化しているスポーツウェアにFreshServiceが斬り込む、というイメージの方が近いかもしれない。
シティテックとしてツボを押さえた作り
そのFreshServiceSportからこの冬に向けて登場したのが、こちらのアノラック・ダウン。今はさまざまなデザインのダウンが登場しているが、意外とアノラックデザインのものは少ないので、これだけでも独自性が感じられる。
素材には世界最軽量クラスの極細糸を高密度に織りあげたPERTEX® QUANTUMを採用。軽量かつ高い強度を誇る素材は、寝袋などにも使われているものだ。
アノラックなので、脱ぎ着のしにくさが気になるところだが、サイドに脇の下から大きなジップアップ式のスリットを設けているので、ひょっとすると普通のボタン式のダウンよりも脱ぎ着は楽かもしれない。こういうところの手抜かりのなさは流石だ。
またフロントには大きな“ドラえもん式”のポケットがあるのも嬉しい仕様。財布やスマートフォンのバッテリーなど、都市生活に必要なものを気軽に詰め込んで手ぶら化してくれるのはありがたいし、両サイドにはそれぞれ独立したポケットも装備されているので、冷たい手を温めながら冬の街を歩くこともできる。
FreshServiceSportは今後もプロダクトレンジを広げていきそうなので、シティテック的に今後も注目していきたい。
[INFORMATION]
FreshServiceSport
PERTEX® QUAMTUM DOWN ANORAK ¥63,800
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TEL : 03-5775-4755
https://freshservice.jp