今週のシティテック。| CITY TECH PRODUCTS #11
2023.01.16

TEATORA のDESK DRIVER EVAPOD

日本の四季がはっきりしているせいなのか、はたまた日本人が凝り性なのか。機能的な素材、ディティールを備えたタウンウェアは日本で数多く醸成され、世界からも注目されている。そんなファッション×ファンクションなプロダクトをHONEYEE.COM編集部で厳選し、毎週1アイテム紹介する「今週のシティテック」。#11はTEATORA の ダウンウェアカテゴリーのEVAPODから新登場したショートブルゾン。




Edit&Text Yukihisa Takei
Photo TAWARA(MagNese)


TEATORAが熟考を重ねたダウン

TEATORAはプロダクトの耐用年数が非常に長いブランドだと感じている。それは強度の問題ではなく、長年飽きずに着られることや、便利なため着用回数が思った以上に増えることから来るものだ。実際、自分が8年ほど前に購入したDEVICE COATやパンツは、今でもワードローブのルーティンに組み込まれている。

TEATORAが少し独特なポジションである理由は、あえてファッションのサイクルの中に身を置かず、プロダクト至上主義的にアイテムを開発するところにある。日常の中で「機能的にもファッション的にも使える」ものだけを時間をかけて開発し、納得の行くまで追求した上で発売する。それによってアイテムはパーマネントさを獲得しているのだ。

そのTEATORAが数年前に世に送り出したのが、EVAPODと呼ばれる軽量アウターシリーズ。中のダウンには1956年から南極観測隊に採用される老舗日本ダウンメーカー ZANTER社のものを使用しているが、こだわったとされているのは、その圧倒的な軽量性だという。


軽量性に着目したダウンジャケット

このEVAPODシリーズは「TEATORA史上、最軽量アウター」を目指したというだけあって、着用してみると実に軽い。“空気を纏っているような”とオフィシャルでも表現されているのだが、着用してみるとその表現がしっくり来る。これはダウンの軽さを包む、表地に採用された超軽量素材がもたらしたものでもあるが、おそらくそのパターン構成においても工夫がなされているのだろう。

一般的に、冬のアウターというのはある程度重量も重くなりがちだが、その中でもダウンは比較的「軽いもの」という固定観念がある。通常は保温力ばかりに目が行きがちなダウンに、暖かさだけでなく、“圧倒的軽量性”に着目して商品開発をしたという点がTEATORAらしくて面白い。

今回紹介するのは、そのEVAPODシリーズのニューモデルであるショートブルゾン。シリーズ全体がおすすめだが、この実に何気ないデザインのショートブルゾンは「一着持っておけば間違いなく便利なこと間違いなし」というアイテムと言えそう。そしてもちろんTEATORAらしい収納力と使い勝手に優れたポケットの数々も担保されているので、シティテックとしても実に優秀なことも付け加えておく。

[INFORMATION]

TEATORA
DESK DRIVER EVAPOD ¥110,000

[CONTACT]

TEATORA
https://teatora.jp