alk phenixのZak rain coat / Karu-Stretch Taffeta II
日本の四季がはっきりしているせいなのか、はたまた日本人が凝り性なのか。機能的な素材、ディティールを備えたタウンウェアは日本で数多く醸成され、世界からも注目されている。そんなファッション×ファンクションなプロダクトをHONEYEE.COM編集部で厳選し、毎週1アイテム紹介する「今週のシティテック」。#15は、alk phenixの定番がアップデートされた新基軸、Zak rain coat / Karu-Stretch Taffeta II。
Edit&Text Yukihisa Takei
ブランド初期からの定番を、柄とともにアップデート
このシティテック連載の初回でも紹介したalk phenix。一時期ブランドが休止していたため、再始動後の展開が気になっていた人は多かったはずだ。とはいえまだ幅広く認知されているわけではないブランドなので、これまでの定番モデルを出し続けるだけでも十分とも言える。
このブランドが初期から出し続けているレインコートは、知る人ぞ知る便利なアイテムだ。軽量で、高い撥水性があり、ストレッチの効いた生地はコンパクトに折りたたむことも可能。レインコートではあるものの、デザイン性も高く、収納力もあるので普段着として使っている人も多い。
これまでは黒やダークトーンのモデルが継続的に出されていたが、再始動後に登場するのがこのアートなカモフラージュトーンの新作。最初展示会で見た時はなかなかの派手さに驚いたが、少し時間も経って改めて発売のタイミングで目にすると、良いアップデートをしているという印象に変わってきた。
“ザコッシュ”にトランスフォーム
ボディには軽量でストレッチ性が高いナイロンベースの撥水素材“Karustretch II”(カルストレッチツー)を使用。その名の通り、軽くストレッチ性の高い素材なので、着用していても可動域が多く、自転車などで前傾になっても肩や腕周りは楽。素材そのものも薄いので、蒸れる感じはないものの、脇にはレーザーカットのベンチレーションもあり、湿気の強い時期でも心強い。
そしてalk phenixのもうひとつの特徴とも言える高い収納力も、このコートには備わっている。両サイドに配置した収納力のある“Zacpocket”(ザックポケット)は、上蓋の両サイドにつけた傾斜で内容物を左右に振り分けて重さを分散。内ポケットは日々持ち歩くガジェット類を別々に収納することができる仕様で、前たて内側にはイヤホンや鍵、カードなどを収納できるポケットを装備している。
そしてこのコートは、この写真のように“ザコッシュ”にトランスフォームするので、着用しない時でも小物を持ち運べるアイテムとして使える。ある種このブランドらしいチャーミングな機能だ。
“alk”の名前の通り、また一歩足を進めたこのブランド、今後も注視が必要だ。
[INFORMATION]
alk phenix
Zak rain coat / Karu-Stretch Taffeta II ¥59,400
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