meanswhileのFatigue Overwrap Field Parka Dyneema®
Edit &Text Yukihisa Takei
日本の四季がはっきりしているせいなのか、はたまた日本人が凝り性なのか。機能的な素材、ディティールを備えたタウンウェアは日本で数多く醸成され、世界からも注目されている。そんなファッション×ファンクションなプロダクトをHONEYEE.COM編集部で厳選し、毎週1アイテム紹介する「今週のシティテック」。#16は、meanswhile の Fatigue Overwrap Field Parka Dyneema®。
ザックカバーを内蔵?したミリタリーコート
その発想力、それをプロダクト化する構築力に脱帽の日本ブランド meanswhile。
今回のプロダクトも、どれをメイン写真にするか迷いつつ、背中がタテにバックリと空いたキャッチーなカットを持ってきたが、「何コレ?」という疑問を抱く人は多いだろう。それでいて、正面はご覧の通りのシンプルで正統派なミリタリーコート。この大胆な服の作り方こそmeanswhileの真骨頂だが、そのデザインはあくまで機能に裏打ちされたものだ。
このアイテムの背中のファスナーは、マグネット式のクイックリリースファスナーで、ザックカバーを内蔵している。
ザックカバー内蔵とは何か。それは突然の悪天候になっても、このジップを開くことで、服の背中の領域の拡大が可能なシステムで、バッグをコートの内側で背負うことができるようになり、バッグとその中身を雨から守れるというものだ。つまり、ポンチョのようにもなるミリタリーコートと言えるかもしれない。
都会における“オーバースペック”
このアイテムは、雨が降りそうな時だけ使用するものではない。むしろフロントからの見た目の通り、スタンダードなミリタリーフィールドコートになっているので、幅広いシチュエーションで着用が可能なアイテムである。
見た目的にもそうだが、性能的にはアウトドアウェアに近い。コットンライクな生地ながら防水透湿素材になっており、その耐水圧は嵐でも耐えられる20,000mm。これはアウトドアウェア同等のスペックだ。腕の内側部分にはジップ式のベンチレーションが備わっているなど、蒸れる時期の着用ストレスを軽減する設計もなされている。
ちなみにサックカバー部分の強度も心配無用。防弾ベストにも採用されるキューベン・ファイバーと呼ばれる特殊素材が使用されており、重量ベースで鉄の15倍、アラミド繊維の40%以上の強度と優れた耐久性がある。背負ったバッグの荷物の圧によって、ウェアにダメージが行ってしまう心配もないというわけだ。
都会ではあまり嵐の中にさらされることも少ないし、傘を持っていることも多いので、このウェアの素材使いや機能はなかなかのオーバースペック。それでも普段は背中のジップがファッション的にも機能し、いざとなれば本来の機能で使えることや、嵐にも耐えられるレベルのウェアはやはり心強い。もちろん、アウトドアフェスなどでも大活躍しそうなシティテック・ウェアだ。
[INFORMATION]
meanswhile
Fatigue Overwrap Field Parka Dyneema® ¥96,800
COLOR : Black / Hunter Green
SIZE:1,2,3
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